2019.12.01 Sunday
災害に常に備えよ
喉元過ぎて、もう、忘れ始めていませんか?
災害の恐ろしさを。
10月17日の朝日新聞天声人語です。
『常に備えよ』は、政府でも地方自治体でもなく、各個人個人なのでしょうね。
と、言うのは、今度の災害を見て思うのです。
津波に襲われてしまえば、個人の備えも、行政の備えも、すべてが飲み込まれてしまいます。その時には、災害を受けていない地域が、いかに支援に動くかが大切になります。
それは、災害を受けていない地域の政はもとより、個人個人がいかに、他の地域が被災した時に支援をすることを心がけているかということでしょう。
以前国際自然大学校で、キャンプをしているときに、参加している子どもの家が被災したらどうしたらいいかということを話し合ったことがあります。
被災というと、被災地に自分がいた時、そこで被災してしまった時のことを考えがちです。
しかしこれだけ災害が頻発すると、支援の手が間に合わなくなります。
いかに多くの人が、自分が被災した時のことだけでなく、知り合いや、友達や親せきが被災した時にどうしてあげることができるだろうか、という備えをしておく必要があるのではないでしょうか。
先日の台風19号の被害の地域を見てください。
10月19日に朝日新聞が災害の状況をまとめていました。
いったいこれだけの地域が被害にあって、それぞれの地域で、仮設住宅を建てるためにはどれだけの大工さんが必要なのでしょう。
ひとつの地域に集中して、工事をするよりもずっと手間暇がかかることは明白です。
きっといまだに、支援の手が届かないところがあるのではないでしょうか。
先日も千曲川沿いを走りましたが、田んぼに転がった石は、まったくそのままでした。
もうすぐ雪が降ります。このままいけば、来年の田植えは行われないでしょう。
被害は、来年の農作物にまで、影響を及ぼすのです。
それも、13の都道府県で起きているのです。47都道府県のうち4分の1以上の県なのです。
そして、この件の面積合計は全国の3分の1強となります。県全体が被災はしていないでしょうが、こう考えると、恐ろしい面積ではないでしょうか?
新聞を見てください。
この大雨特別警報が出た地域(水色の部分です)を見てもその地域の広さが分かります。
これに加えて、千葉県は風の被害で、多くの農作物が被害を受け、多くの家の屋根は今でもブルーシートでおおわれています。
私たちは、常に備え、その備えをいかに人のためにも生かせるかを考えなくてはいけないのではないでしょうか。