『36年使い続けている机』

 

あけましておめでとうございます


皆様、どのようなお正月をお迎えでしょうか?
私は八ヶ岳の我が家で、ゆっくりと迎えている予定です。
ただ、この原稿を書いている2018年12月26日現在は、まだまだ年賀状書きに追われい
ますが…(笑)


さて本年から、この『道草しながら』を、この酒井産業株式会社(以下、酒井産業)さん
のサイトで書かせていただくこととなりました。
酒井産業さんは長野県塩尻市にあります、木曽漆器の老舗の会社であります。
私との出会いは、すでに10年余りになるでしょうか、国際自然大学校のクラフト製品
の制作供給をお願いしたことに始まると記憶しています。
現在の社長でいらっしゃる酒井慶太郎氏には、木育に対して大変ご理解をいただいてお
り、色々なお話をさせていただく中で、ずいぶんとご無理なお願いをしたり、ご協力を
賜ってきました。
そしてこの度、この「道草しながら」を掲載していただいていた東急ケーブルテレビの
WEBサイトのコーナーが、打ち切りになるということで、酒井産業のサイトで書いて
みないかというお話を頂戴しました。
私自身もこの「道草しながら」を書き続けられるところを探しており、本当に感謝して
おります。
そんな経緯で、タイミング的に少し間が空いてしまいましたが、こちらでこれからも書
かせていただけることとなりました。
また、タイトルも今まで通り『道草しながら』で書かせていただきます。


私が、なぜ木育というか、木を使った製品にこだわるかということをここでお話しさせ
ていただきます。


私の経歴をご参照いただければおわかりになるかと思いますが、過去、いくつかの施設
にて所長をさせていただいていたことがあります。
千葉県の大房岬少年自然の家にいる時も、群馬県の国立赤城青少年交流の家にいる時も
、多くの企業が、周辺の山で植林をしてくださっていました。
大変ありがたいことですし、素晴らしいことだと思います。
そして同じように、全国のあらゆるところで、植林の活動が行われています。

多くの企業が植林した森の木々はやがて成長し、間伐の時期を迎えつつあるところも、
少なくないのではないでしょうか。
植林事業は、企業の社員による社会貢献や、地域の方々との協働事業として、確立され
た感があります。
しかし、その成長した木々を間伐し、活用することはまだまだ事業化されてはいないよ
うに思っています。
これは、産業として位置づけられないと、事業化できないのではないかとも考えます。


そこで私は、突飛な妄想とも思えるようなことを考えています。


全国の青少年教育施設が、建設後50年余りを経て老朽化し、建て替えなくてはいけな
い時期に差し掛かっています。
しかし、行政の予算がない中で、廃止や、老朽化したままの危険な状況での運営を余儀
なくされています。
その施設を、この間伐材や、地域の林産材を活用して、子どもたちと一緒に建て替える
といプロジェクトです。
建築基準法、消防法、建築費、等々…それはそれはたくさんのハードルがあることは承
知しているつもりです。
それでも「やってみたい!」
最も大きな、妄想であります。
そして、それぐらい大きなことをして、国産材を使うことを考えないと、林業が仕事と
して再興したり、持続可能な社会になっていくことは難しいのではないでしょうか。


そんな大きなこととは逆に、身近ですぐに実現できそうな妄想も、ふたつあります。
学校の自然教室や、移動教室の2泊3日を丸々かけて、『自分の椅子を作る』ようなプ
ログラムがあってもいいのではないでしょうか?
自然学校の事業で、各家庭オリジナルの『ダイニングテーブルを作る』ようなファミリ
ーキャンプがあっても面白いのではないでしょうか?


そんな風に、木を使うことを身近にしていくことで、国民がもっと木に囲まれた生活を
良しとする価値観を持ってもらうようにしたいと思います。
それは、プラスチック製品を使うよりも、少しだけ、お金のかかる生活になるかもしれ
ません。
しかし、ブランド品を買ったり、使い捨ての暮らしを見直せば、それほど高価なもので
はないと思います。

私が今原稿を書いているこの机は、結婚の時に手に入れ、八ヶ岳に引っ越すときに酒井
産業さんにお願いして、修理し、拭き漆をかけていただきました。


このように、修理をしたりして、大切に使い続けるのです。その間に、その木を切り出
した山にまた木が育つ。まさに持続可能な社会になるのではないでしょうか。


その思いに共鳴してくださった、酒井産業さんとは、これからも、よいビジネスパート
ナーとしてお付き合いさせていただきたいと思っています。

 

今まで通り、月4回のコラムをここで書かせていただきます。
1,8,15,22日の更新です。
コメントなども、ぜひ遠慮なくお寄せください。
また、バックナンバーをご覧になる場合は、こちらへ。
https://michikusashinagara.blogspot.com/
それ以前の分に関しましては、こちらになります。
http://www.itscom.net/contents/maegumi/contents/sakurai/
ただし、こちらに関しましては、東急ケーブルテレビさんが閉鎖するまでとなります。
いつ閉鎖するかは、現在のところ未定です。


それでは皆さん、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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