においますか?

9月12日の朝日新聞の耕論『無臭化する社会』というタイトルのコラムが載りました。

社会というのは日本という意味です。

日本は、においをなくし、そこに自分の好きなにおいをつけるような社会になっているようです。

 

まず、自分のにおいを消す。

家の中を無臭化しようと、いろいろなものを使う時代になりました。

しかし、知らない間に、それぞれの家庭にはにおいがあるものなのではないでしょうか?

そのにおいは、すっかり慣れてしまって、それを感じないようになっています。

しかし、しばらく旅行したりして帰ってくると、自分の家のにおいに気が付きます。

そんなにおいを消そうと、頑張っている人がいるのですね。

しかし、無意識になってしまい、感じているのに意識しなくなっているにおいでも、実は感じているのでしょう。

その、無意識のうちに感じているにおいに、子ども達は安心感を得ているのではないでしょうか。

 

私の八ヶ岳の家に、お客さんが来ると、『ああ、いい木のにおい』という方がいます。

私自身はもう何のにおいも感じていないのですが、そうなのですね。

 

木育教材に箸つくりというのがあります。

ヒノキの箸を作るのですが、その削っている最中にはとても素敵なヒノキの香りが立ち込めます。

なんとも、気持ちが落ち着くにおいです。

 

私たち日本人が、無意識に落ち着くにおいというのもあるのかもしれません。

 

外国人が日本に来て、『日本は味噌のにおいがする』と、言います。

私がその昔ブラジルに行ったときには、肉を焼くにおいを感じました。

 

家にも国にも、それぞれのにおいがある。

それでいいのではないでしょうか?

 

もっと自分のにおいに、愛着を持ってもいいのではないでしょうか?

もちろん、体調が悪いサインとして出てくるような口臭とか、体臭には注意しなくてはいけないでしょう。

しかし、自分の家のにおいや、周りのにおいを愛おしく思うことも大切だと思います。

お母さんにくっついて顔をうずめる子どもを見ると、きっと、においをかいで安心しているのだろうなと思ったりします。

 

 

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