『ほうき』

今回のお話は国際自然大学校の機関誌『OUTFITTER』雑記帳2018年2月号に掲載した雑記帳の再掲載です。

ただし、2019年1月13日に加筆修正しました。( )内は、追記部分です。

 

八ヶ岳の我が家で昨年末に大掃除をしたときのことです。

ふと気が付いたことがあります。こちらの家では、掃除機を全然使っていないのです。

国立赤城青少年交流の家での仕事を終え、前橋の宿舎を引き払ってこちらに来た時に、

当然掃除機は持ってきました。

そう思って、納戸をひっくり返したら、

なんとなく古びた感じの掃除機がちゃんと出てきました。ちゃんと動きました。

でも、結局その掃除機は再び納戸にしまってしまいました。

今朝、掃除をしたとき、そのことを思い出しました。

すっかり私の掃除の手順に掃除機はなくなっています。

ほうきで履いてきて、窓際にまとめ、大ごみを拾った後、掃き出し窓から、ベランダにごみを履き出してしまいます。

課題は、部屋の中が暖かいと、窓を開けたとたん外から風が吹き込んで、ホコリを履きだすのにひと苦労ということです。

 

しかし、この掃除、結構楽しいのです。

ほうきは2本使います。

階段を掃くときと、部屋や廊下を掃くときのものです。

階段の隅を掃くときは、いろいろ工夫をしています。もちろん掃除機で吸う方が早いのかもしれません。

しかし、その隅のごみを掃き出す、ちょっとしたコツをつかんで掃き出すことができた時は、結構嬉しいものです。

そして、ゴミがまとまってきたとき「こんなにあったのだ」と、感心してしまうと共に変な達成感があります。

そして、電気を使わない省エネ生活だなと、思う充実感も味わっています。

家の作りは、地域の伝統的形です。だからできることかもしれません。

川崎のマンションで、これはとてもできない生活スタイルです。なぜなら、掃き出し窓がないのです。

ベランダへの窓は、床から一段高くなっています。

それよりなにより9階のマンションのベランダにゴミを掃き出せば、ご近所迷惑ですね。

省エネの暮らしができる家づくりや、暮らし方を考える建築家が生まれてきてくれないかなと思いました。

でないと、やはり、省エネの暮らしなんて、絵に描いた餅なのかもしれないなと思いました。

 

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