『子どもの時間、年寄りの時間』

今回のお話は国際自然大学校の機関誌『OUTFITTER』雑記帳2018年5月号に掲載した雑記帳の再掲載です。

ただし、2019年2月13日に加筆修正しました。(  )内は加筆部分。

 

 

日本人の平均寿命は長いですね。本当に長生きです。世界でもトップクラスです。

逆に世界の最下位クラスの平均寿命は50歳ほどです。日本は楽に80歳を越えていますから、30年も余分に生きることになります。

しかし、平均寿命が延びたといっても、延びたのは、年寄りの期間ですね。子どもの時代が延びるようなことはありません。

それどころか、日本の子どもは、成長が速まり、大人の身体になるのが早まっています。すなわち子どもの期間は短くなっているのです。

それにあわせるように、日本社会は成人年齢を18歳に引き下げようとしています。(20224月から実際に引き下げられます)

しかしそれと相反するように、学生でいる時間は延びようとしています。高校の授業料無償化が進めば、ほぼ全員が高校へすすむでしょう。そして大学への進学率は50%を越えています。

子どもが減り、大学は何とか定員を充足しようと、あの手この手を考えます。これからも、大学の進学率は上がり続けるでしょう。

すなわち、社会人になる時間は遅くなるというわけです。極端に言えば、子どもでいる時間が長くなるという事です。

でも、社会は18歳を大人とします。

この相反した現象は一体どういうことなのでしょうか?

 

そして、年寄りになっても働き続けないといけないのです。

働き方改革というのはこのように長く働く時代の働き方を考えるということなのではないでしょうか?

もしかすると、働き方というよりも、生き方改革なのかもしれませんね。

 

18歳で大人になるなら、それまでに大人としての心も育てないといけません。

子どもたちが子どものままでいたい、学生でいたいと思うような育て方をするなら、成人年齢は下げないほうがいいでしょう。

 

老いた時、どのように生きるか、どのように死ぬかも選べないといけないのではないでしょうか。

長くなった人生を、いかに生きるかをちゃんと考えて社会を再度組み立てないといけない時代に入っていると思います。

 

 

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